【唯】



高三の12月。



そろそろ進路を決めなければならない。



むしろ始めるの遅すぎた!!



今更ながらに焦ってます……。



翼は大学を決めセンター試験に向けてがんばってる。



翼が行く大学は家から少し離れたところにあって高校出たら一人暮らしするみたい。



翼はもうそんなに決めてるのにあたしは……



そろそろ先生にも呆れられちゃう。



「はぁ……」

「またため息ついて。焦んなよ」



翼はそう言ってくれるけど社会はそんなに甘くない。



何軒かの就職試験に落ちてる。



でもあたしどうしても行きたいところがあるの!!



そこにチャレンジしてみようと思う。