指切り~in幼なじみ~


「そろそろ暗くなってきましたね。危ないですし帰って方がいいですよ」

「うん、そうするね。てかごめんね。高橋くんにも自分の勉強があるのに…」

「はい。だから今日だけです。応用は俺にもよく分かんないです」

「ありがとね」

「さようなら。気を付けてください」



高橋くんとは図書室でバイバイした。



今日は翼いないんだ……。



久しぶりに一人の帰り道だ。



隣に翼がいないとやっぱり寂しいな。



空いている手が妙に寂しげだった。



明日は図書室に寄らないで一緒に帰ろう。



その前に家に着いたら電話しよっと。



あたし重症じゃん。



一日一緒に帰らないだけでこんなになるなんて!!



好き過ぎるのも辛いもんだ。



でも好きなのはやめられないしやめたいとも思わない。