指切り~in幼なじみ~


「高橋くんもそう思う?」

「はい、もちろん」

「ホントは釣り合わないとか思ってるでしょ」



社交辞令は嬉しくない。



「いいえ。翼先輩はイケメンで釣り合う人なんか滅多にいないですよ。この学校じゃ唯先輩が一番似合ってます」



正直だ。



あたしが釣り合ってるとは言わないけど一番似合ってるって嬉しいかも。



いい子だ高橋くんは。



「釣り合ってる釣り合ってないとか気にしてるんですか?まずそれを決めるのは誰って感じですけど」



よくよく考えたら誰が決めるんだろう。



あたしたちそれともみんな?



誰にも決める権利はないね。



「大丈夫。その問題ならとっくの昔に悩むの諦めたから。ただ聞いてみたかっただけ」



でも高橋くんの言葉を聞いたら答えが出そうになった。



後輩なのに尊敬した。