アキ「…ひろき…」



───────カァッ




自分で顔が熱く
なるのが分かる。



額から汗が滲む。




ヒロ「ハハッ…もぅちょい
 いじめたかったのに。
 …残念。」




─────ドキンッ




そう言う
弘樹の顔を
直視できない。



咄嗟に顔をそらした。




ヒロ「…。…何顔そらしてんの」


顎を掴まれ
強引に正面を
向かされた。



アキ「…ッ…手…離して…」


顎は掴まれたまま。


勿論弘樹と
目が合いっぱなし。