「んん~。」 来希は美奈子とは違ってすぐに起きてくれる。 寝癖のついた頭をかきながら、床に投げ捨てられたTシャツを踏みつけ部屋を出て行った。 何度も踏みつけられただろうそれは、すでにシワクチャになっている。 「こらー!洋服こんなんにして!」 「あ?なんか言ったぁ~?」 来希はダイニングですでにトーストを食べながらTVを見ていた。 「もぉー。」 あたしは洗濯カゴにそれを放り込んでテーブルに座った。