ちー君が捨てられていた あの神社は、皮肉にも 子供の健康や幸せを お参りする所だった 日も暮れかけた鎌倉を ちー君と2人で歩く 「……」 お互いに何も話さない でも、それでいいんだ どことなくいつも寂しい 目をしていたちー君は きっと誰かの愛情に 触れたかったんだと思う ちー君を抱きしめた時に 強ばった大きな背中が あたしの腕の中では とても小さかった