「…どうして?」
聡太を見ると、ただ
茜色に染まる空を
じっと眺めていた

「んー、信じてるから」

空からあたしへと目線が移る

「晴夏を」

そう言って笑った

「聡太…」

「俺、寮に入っても
お前のこと忘れないし、
気持ち、繋がってたいんだ」

「うん」

「俺だけ見てて?」
「約束するよ、絶対」
「ありがとう」


あたしたちなら大丈夫、
何だって乗り越えられる

好きという気持ちだけで
生きていけると思えた