(常星に行くんだ…)

常星はスポーツが強いのを
売りにした私立の高校

野球部も、毎年確かな
腕を持つ選手が集まり
結果を残す有名校だ

県外にあるため、大半の
生徒は寮暮らしをする

「…応援するべきだよね」
「当たり前でしょ!」
親友の莉子がお昼を一緒に
食べながら言った

「常星の野球部なんて、
誰でも入れる訳じゃ
ないんだよっ!しかも
今年は甲子園出場が期待
されてるんだって!」
「甲子園…」

「志賀君を支えられる
のは、晴夏なんだよ」

莉子のすごく優しい声が
心地よく心に響いた