12月23日 クリスマスイブ前日。
ウチは学校の調理室にいた。
何故ならばケーキを作るために。
もちろんこのあと白石くんも来る予定だ。
志摩「早く来んかな~」
ウチがそうおもって居ると
白石「ゴメン!待った?」
志摩「ううん!全然!じゃあ…作ろう!」
白石「おぉ!」
―――
ウチらは手際よく生地を作って…あとはデコるところまできた。
白石「イチゴは…1ホール14個ね」
志摩「わかった!14個ね!」
白石「…よし、できた!あっ…イチゴ一個余ったけど…」
志摩「じゃあ…じゃんけんして勝ったら!」
白石「わかった!じゃあ…最初はグー!じゃんけん…」
志摩「やった!勝った!じゃあ…」
白石「どうぞ?」
白石くんは少し悔しい顔をしてウチに余ったイチゴを差し出した。
志摩「いただきます!……美味しい!」
白石「いいな…やっぱも~らい!」
白石くんはウチがかじったイチゴを横どりして、そのまま食べてしまった。

