「桐ちゃん、聞いてた…??」


はっと空想から現実へ戻ってくると夏希に睨まれる。




『ははっ…聞いてなかった。』


笑ってごまかす俺。



「マジありえない。」


と、冷めた目で俺を睨んで夏希は自分で考えた作戦を話だした。



こんな夏希みたいな部長は初めてだった。


今までのヤツらは俺の言うことを聞くだけで自分の意見を持っていなかった。



なのにコイツは自分の意見を意志をしっかり持っている。




少し態度が悪いけど、


そういうところは本当に感心するんだな。




コイツとなら大会初優勝も夢ではない…。



と、密かに思っている俺は、



夏希を買いかぶりすぎているのだろうか…??