「教師だからってなんなのよ?!

桐ちゃんは先生だよ??

でも、人間でもあるじゃん!

1人の男でもあるじゃん!!


ホントッ意味分かんないしね。」


なぜか怒っている陽菜。



『でも俺は…………』



「でもじゃないの!!

それにさっきの話だって熱くなりすぎだよ??」



『そ、それは…………』



陽菜が言っているさっきの話とは、


うちのクラスのイジメ問題について。


俺は自分の授業を潰して話をした。



そして陽菜が言っていた”赤井みどり”


コイツは生徒指導室で教頭と話している。




「あれは感情移入しすぎじゃない??」


陽菜は俺に冷たい視線を向ける。



これを言われると痛いんだよな…



自分でも分かってるんだから…。