『夏希…大丈夫なのか??』



授業後、俺は夏希の手を握り呟いた



「桐ちゃんさ…夏希のことどう思ってるワケ??」



そこへやってきた陽菜



『うわっっ』


握っていた手を離す



「夏希のこと…好きなんじゃないの??」



陽菜の口から思ってもみない言葉が飛び出した



『ば、バカ言うんじゃねぇよ…』


焦る俺


でもなんでこんなに俺は焦っているんだ??


好きじゃないならそんなに否定する必要ないよな…?


いや…もしかしたら…俺は夏希のこと…



「自分でも気づいてないワケ??」


陽菜は夏希をはさみ、俺の向かいに座る



『でも俺、教師だし??』


仮に俺が夏希を好きだとしても、

俺は教師なんだ…。


どうにもならない話になるんだ…