「陸!調子はどう?!」

あたしは赤井みどりがいる前で陸に話かける。



幼稚だってことくらい分かってる。


だけどあたしの闘争心に火がついてしまった。


こうなったら自分でも止められなくなる。



『なんか最近テンション高いな…。』


そんなあたしに圧倒されている陸。



「気のせい、気のせい」

あたしは陸の肩に手を置く。



向こうからは赤井みどりたちの鋭い視線が送られてくる。



「じゃあまた!」


あたしは陸に片手をあげてその場から立ち去った。



「ねぇ!次の授業ってさ……」


あたしはクラスに戻り近くの女子に喋りかける。


だけどその子はあたしが言い終わる前にどこかへ行ってしまった。



最近よくあるんだよね……。


あたしと関わると赤井みどりに目を付けられると思って避けてる子がね…。



でもそんなことには屈しない!!



『海道には俺らが付いてるから!!』


と、言ってくれる男子たちがいるから…。


普段は幼稚でバカなヤツらだって思ってた。


でも根は最高に良いヤツらであたしはそんな男子に助けられていた。