「あんたさ…片平くんのなんなの??」
授業が終わって部室に行く途中、
学年でも派手だと噂される子たちに声をかけられた。
片平くんとは陸のこと。
「別に?幼なじみだけど??ってか親友?」
イライラ口調で答えたあたし。
こっちは部活に行かないといけないのに、
こんなところで足止めされちゃあ、たまったもんじゃない。
「何その態度??
うちらを敵に回したらどうなるか分かってるの?」
偉そうに答える赤井 みどり(アカイ ミドリ)
「どうなるの?赤井さん??」
イライラする気持ちをなんとか抑えあたしは言葉を発する。
「あんた見てるとマジ苛つく!!
ってか片平くんに近づかないでくれる?!」
あたしを睨む赤井みどり。
はぁ?!なんであんたにそんなこと言われないといけないワケ?!
だいたい赤いのか、みどりなのかはっきりしなさいよね!!
と、言いたい気持ちを抑え
「赤井さんに関係なくない?
陸と仲良くしようがあたしの勝手じゃん??」
ふっと鼻で笑うあたし。
少し大人げないな…と反省。
赤井みどりは驚いたように目を見開く。
「どうなるか覚えておきなさよ!!」
そして子分達を従いあたしの前からいなくなった赤井みどり。
「なんなの?あれ…。」
あたしはそう呟いて部室へと走り去った。