『夏希?ちょっといいか??』
昼休み。
陽菜と教室にいると陸がやってきた。
「いいよ?」
あたしはそれだけ答え立ち上がる。
『あーいい天気!!
こいうときの屋上って最高に気持ちいいよな。』
陸はあたしを屋上に連れてきた。
「そうだね。」
あたしは屋上に敷き詰めてある芝生の上に腰を下ろす。
『夏希はまだ桐島のこと好きなんだろ?』
陸も芝生に腰を下ろす。
「あーうん。多分ね。」
曖昧に微笑むあたし。
この間、彼女に振られたことをあたしにだけ話してくれた桐ちゃん。
あたしにだけ話してくれたことが嬉しかった。
桐ちゃんの”特別”になれた気がしたから。