「ねぇ…陽菜ぁ~」
あたしは部活が終わって帰ろうとする陽菜に声をかける。
「ん?どうしたの??」
やさしい笑顔を見せる陽菜。
「恋ってなんなの??」
「え…?何言ってるの?」
陽菜は戸惑っている。
「”好き”ってどういうことなの?」
「……………………」
「ねぇ…教えてよ………。」
あたしはその場にうずくまる。
「夏希……??」
そんなあたしの背中に陽菜の温かい手が乗る。
「なんか悩んでるなら私に話して?
力になれるか分かんないけどね?」
太陽のような笑顔をあたしに向ける陽菜。
あたしは黙って頷き、部室のイスに座る。