「あー!!!! 気持ちいい!!!」 屋上に出ると心地よい風が吹き付ける。 屋上には誰もいなかった。 あたしはいつものベンチに座る。 ここからの街の眺めは最高なんだ。 山の谷間から差し込む夕日が街を照らす。 こんなにキレイな景色はなかなか出会えない。 今日の夕日は一段とキレイだった。 やっぱりここに来て正解だったな。 『夏希?隣いい??』 突然、頭の上から声がした。 えっ?! 誰だよ…?!?! 顔を上げると………