”友美、受験のこと残念だったな。


こんなことしか言ってやれなくて、ごめん。


陽菜と夏希は遠くに行っちゃうけど、お前は1人でも大丈夫だよな。


何かあれば島先生を頼れ。


俺はもうこの学校にはいれないから、

島先生を頼れよ。



いなくなる理由は言えないけど、
とにかく俺も友美の傍にいられなくなる。


ごめんな、友美。


あと、このことは誰にも口外しないでほしい。


クラスのみんなには伝えてある。


だけど、夏希には言ってないから。


そのへん、よろしく頼むぞ?

いつもの、「つい」なんて言うなよ、友美。


じゃあ最後に。


友美、お前の努力はいつか必ず報われる。

諦めずに努力し続けろよ。


遠くからお前のこと応援してるから!


3年A組担任 桐島 龍貴”



陸の手紙を書き終えてから1時間経って、やっと友美の手紙が書き終わった。



ごめんな、友美。



陽菜も夏希もいなくなって、俺や島先生しか頼れないのに俺までいなくなってごめん。


本当は傍にいてやりたかったけど、無理なんだ。



俺は、教師失格だから。




頑張れ、友美。