『会長!!


また、遅刻ですか??』



会計の健太が眼鏡をクイッと上げてあたしを睨んだ。



け、健太……。


今のあんた、最高に怖いよ??



でも、最高に格好いい。



「だから朝に弱いんだって。


5分遅れただけじゃない。


そうカリカリしないの。」



ふぁ~と大きな欠伸をしてあたしはフカフカのソファに腰を下ろした。



「そうよ、健太。


会長、昨日も遅かったワケだし、多めに見てあげなさいよ。」


生徒会であたし以外の唯一の女の子、奈美が言った。


さすが、奈美。


あんたのオーラは今日も輝いてるよ。



『かいちょ~!!


これでいい系ですかぁ?!』


そう甘えたような声であたしに書類を持ってくるのは


書記の拓郎。



拓郎って名前からしてクールな感じするじゃん??


でも意外に甘えん坊で守ってあげたくなるような弟みたいなんだよ。



拓郎、今の顔最高に萌える。