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(今から1週間前くらいの話である。)



「はぁ~」


と、緊張のために出る溜め息。



この緊張感、小学校の児童会選挙以来だな…


今日は、生徒会長選挙の日。



副会長や書記、会計など
生徒会のほかのメンバーは生徒会長が指名できるという決まりになっている。


『ではただ今から生徒会長選挙を行います。』


と、言う選挙管理委員の言葉。


ついに始まるのか……



あたしの隣には眼鏡をかけた、いかにもガリ勉風の男。



コイツがあたしのライバル。


今回の選挙にはあたしと、ガリ勉くん。



『では、初めに3年C組の山田くんです。どうぞ。』


『はい』


返事をして立ち上がったガリ勉くん。



あ、ガリ勉くんは山田って言うんだ。


あまりに影が薄くて3年間一緒にいたのに知らなかったよ。


『今回、生徒会長に立候補した、山田です。


もし、僕が……………』


と、タラタラと長い演説を始めた山田。


みんなの顔を見るといかにもタルそうな感じ。


だろうね。


誰だってつまらない長い話をされたら退屈だ。



山田も分かってないなぁ……


と、考えるあたし。


余裕そうに見えるかもしれなが、




実はかなり、緊張している。