『夏希。


この資料にも目を通せよ!!』


そう言ってあたしに大量の紙を渡すのは副会長の陸。



「えーめんどくさい。


ほかにもやらないといけないことあるから陸がやってよ。」



と、文句を言うのは


後期新生徒会長、海道夏希ことこのあたし。



『会長、もっとしっかりしろよ。


俺じゃダメなの。



ってかこんなところに俺を巻き込むな、アホ。』


陸は会長専用の机の上にドサッと紙束を置いた。



どんだけあるんですか……。



「陸ー!!


お願い!手伝って!!」


と、手を合わせるあたし。


でも陸は


『うちの学校の9割がお前を支持したんだぞ?


ってことはお前はみんなの期待を背負ってるってワケだ。



そんな夏希が人の手を借りるなんて、みんな失望するだろうな。』


と、冷たく言い放った。



ゔ………………


こんなことを言われてはやるしかない。



あーめんどくさ。


と、思いながらも手を動かす。



忙しい毎日。


でも充実してる、毎日が。



ってか9割があたしを支持してるってどんだけ期待されてるの…?!