叶わない恋。






『じゃあ俺、帰りますね。


またハチミツレモン持って来ます!!』


仁は1時間くらい島先生と話したあと、
空になったハチミツレモンの入れ物を持って帰って行った。


『仁くん、おもしろいですね。

19歳だって感じさせないくらい、


大人ですよね。』


島先生はそうしみじみ呟いた。


そうか…アイツ、今年で19歳になるのか。


『海道兄妹は大人です。



2人とも…精神年齢は俺たちよりも、

きっと大人です。


考え方が古いワケじゃない。


ただ、いろいろなことを知ってる気がします。』


俺はそれだけ呟いてタラタラ走っている夏希のあとを追った。


仁…お前は知っていたか??


夏希の笑顔に隠された、キモチを。



仁…お前は気づいていたか??


夏希が何かを隠していることを。


俺には2つとも、よく分からなかった。


いつもと同じ笑顔を見せていた夏希の裏に隠された、










とても、悲しい思いを……。