「あ~ぁ・・・

大ちゃん、かわいそー。」


ニヤニヤと笑いながら私に近寄ってきた夏希。


「うるさいよ。」

冷たく言い放つ私。


「陽菜がそんなに毛嫌いするの珍しいじゃん??」

そう、私はどちらかと言えば人懐っこいほうで誰とでも仲良くする。


でも大ちゃんはなぁ~・・・


「そうかなぁ・・・

気のせいじゃない??」


あくまでもとぼける私。


夏希はうるさいからねぇ~


「ヤバイって!!

リアルに大ちゃんに恋しそう…」

そう言いながら若干険悪気味の私と夏希の中に入ってきた友美。


「そりゃあおめでたい。

ライバルたくさんいるけど、頑張りな。」

どうしても大ちゃんの話になると
冷たい口調になってしまう私。


「うん!頑張る!!」

そんな私にも気が付かず友美は前向き発言。


夏希はそんな友美に呆れた様子。


『夏希~!ちょっと来い!!』

桐ちゃんの呼び出しがあり、夏希は走って行った。


『あの…陽菜。

やっぱり僕のことキライじゃないですか??』

大ちゃん登場。


ってかまたその質問…??

そんなにはっきり”キライ”って言ってほしいの…??


「大丈夫。結構好きだよ。」


かなり無理矢理な作り笑顔を浮かべる。