『すいません。
悪い奴らではないんですけど・・・

調子がいい奴らでして・・・』

ホームルームを終えて職員室に帰る途中に島先生に頭を下げる俺。


『全然大丈夫ですよ。

とても明るくて楽しいクラスじゃないですかぁ~』

ニコニコと笑っている島先生。

心・・・広すぎじゃないですか??


『そう言えば桐島先生は生徒たちに”桐ちゃん”って呼ばれているんですね』


『そーですよっ!!』

そこへやって来た中村。

どうしてこうもコイツはタイミングがいいんだ??



『桐島は桐ちゃんって生徒たちから呼ばれてて、
すごく人気がある先生なんですよ??』


中村・・・てめぇ余分なこと言うんじゃねぇよ・・・

『お前だって中ちゃんって呼ばれてるじゃねぇかよ。』


笑いが堪え切れずクククッと笑う俺。


『うるせーよ。』

中村は恥ずかしそうに横を向く。


『2人とも生徒に人気がありそうですもんね。』


職員室に着き島先生は俺の前の席に座る。



『『そんなことないです。』』



なぜかハモる俺と中村の声。


そんな俺たちを見て笑っている島先生。


俺と中村よりも年下なのに大人のオーラ出しまくりじゃねぇかよ・・・


『じゃっ俺、次授業あるんで、行って来ます』


予鈴が鳴り俺は立ち上がった。