「はぁ~」


話を聞き終えたあたしは大きな溜め息をついた


『な、夏希…??』


そのまま黙り込んだあたしを心配して兄貴が声をかけてくる


あたしは立ち上がり


「バカ野郎ーーーーー!!!!」


大声で叫んでみました。


あまりの声の大きさに4人とも顔を引きつらせている。


「お…落ち着きませんか??」


陽菜はあたしをなだめようとするが残念ながら落ち着くことはできない。


だってなんで中澤にそんなことしたワケ??


せっかくあたしがウソまで付いたのに、

全部意味のない行為になっちゃうじゃん…


ホント…バカ野郎だよ…。



「ってかさぁ~なんのためにそんなことしたのさ?」

1人1人の顔を見回しながら言う。


4人は顔を見合わせて


『「夏希のため!!」』


と合唱。


あっ…そうか…


そうじゃんねぇ…


あたしのためじゃん。


でも、だからって脅すことはないじゃんか…