約、1年前……俺と律果が出会った。

……出会った場所は、教室。

きっかけは、たまたま、

席が隣だったこと。


「あたし、西川律果。よろしくね」

「ぁ、俺、相沢優太。よろしく」


こんな普通の挨拶が、

俺たちが初めて交わした会話。



正直、

このとき律果のことは、普通だと思ってた。


ルックスだって、すげぇ良いってわけでもないし。

スタイルだって、抜群ってわけでもない。

顔だって、すげぇ整ってるってわけでもないし。



だから……

このときは、考えもしなかった。








俺が、君に溺れるなんて。