放課後、俺は校門で律果を待つ。
……さっきから、下校する女子生徒が俺をチラチラ見てるのが気に食わないが。
心の中でため息をついた時、俺の前を律果が通った。
俺は、思わず律果の腕を掴む。
「おい」
「離して」
「彼氏をシカトですか」
「シカトです」
「あのな……」
「……約束、破ったくせに」
「は?」
「約束!!! つき合ったときにした約束、破ったの優じゃんっ!!」
約束……ぁ。
「なっ、破ってねぇよ!! ってか、話聞け!」
「うっさい!! どーせ、あたしは我が侭で、言葉遣い悪いよ!! 川崎さんみたいに、美人じゃないし、可愛く”お願い”なんて言えないし!!」
「お前、話聞いてたのかよ」
「聞こえたのっ!!!」
「んじゃ、なんで」
「優のバァカっ!!!」
律果は、顔を真っ赤にし、目に涙をためて、走って行った。

