「まーなっ」
「ふぅーん。ぁ、お前今日合コン行けるっ?!」
「行けるわけねーだろっ!」
「いやぁ、昨日ナンパしたら、見事ゲットできてさぁ」
「ははっ」
空気読めないけど……俺が元気ないのは、すぐに気づく。
今だって、コイツなりに元気づけようとしてるんだろう。
昼休み、俺は達也とあまり人がこない屋上で昼を食った。
「……昨日、川崎に会った」
「……そっか」
「あいつ、まだろくでもない男とつき合ってんの」
「……」
「マジ、バカだよ」
「……律果っち、キツいだろうなぁ」
「……あいつとは、もう縁切ってんだ。律果には、関係ない」
今の彼女は……川崎じゃない。
律果なんだ。

