俺はいつも通りの時間に、律果を迎えに行く。
インターホンを押せば、律果のお母さんが出てきた。
「おはようございます」
「おはよう。……あのね」
「ぁ、先……行きましたか?」
「会ってない?」
たぶん、あいつのことだ。
裏道通って、俺と会わないようにしたんだろうな。
「……ありがとうございます」
俺は一例して、学校へと向かった。
学校につけば、佐伯と楽しそうに話している律果。
「優太ー!! はよーっす!!」
達也が俺の肩に自分の腕を、勢い良く乗せてきた。
「おー」
「今日は律果っちと一緒じゃねーの?」
こいつは……ほんと、空気読めないよなぁ。