クレープを食べ終わって、律果と手を繋ぎいろんなお店を回る。
「ねぇ、どっちが似合う?」
「どっちも」
「そんなお金なーい」
「んじゃ、右」
「右、派手じゃない?」
「お前ならそっちの方が似合うと思うけど」
「……じゃあ、こっちにするねっ!」
律果は右手に持ってた服をレジへと持って行った。
「さっ、次行こ!」
「……まだ買う気?」
「まだって、まだ七個しか買ってないじゃん!」
その所為で、俺の両手はもう塞がってるんだけど?
鼻歌を歌いながら、楽しそうに歩く律果。
悔しいけど、その姿は可愛くて。
「次はどこ行くんだよ」
その姿が見たいって思う自分がいる。