【完】マイペース彼女






「律果、言っていい?」

「ん?」

「胸、当たってる」


俺がそう言うと、律果はバッと離れようとする。

そんな律果をみて、思わず吹き出し、俺はギュッとさらに律果を抱きしめた。

「ゃっ、ちょっ」

「んー柔らかい」

「へ、へ、変態っ!!」

「ははっ。……なぁ、律果」

「な、なに」

「お粥、ちょうだい」

「お、お粥〜?」

「律果の手料理が食いたい」

「……もぅ」


俺はゆっくりと律果から腕を離す。

律果は少し恥ずかしそうに、部屋から出て、階段を降りて行った。


「ぁーやべ……」


なにあれ。




可愛すぎでしょ。