【完】マイペース彼女






「いつも、あたしが甘えてばかりじゃない?
優は、何も言わないし、あたしみたいにわがままも言わない。最近じゃ、その、エッチも、したがらない、し……」


顔を真っ赤にして、下を向きながら話す律果。

「ちょっと、不安に、なるよ……?」


そう言って、俺の首に腕をまわす。

律果から、ほんの少し甘い香りが、俺の頭をクラクラさせる。


「……バカだよ、お前」

俺はギュッと律果を抱きしめる。


……求めないわけないじゃん。



毎日毎日、愛しくてたまんないよ。






毎日……





欲しくてしょうがねぇよ。






律果の心も、体も。