「満月、ね……」
そんなことを呟きながら、ケータイを開く。
予想通りというか……ケータイには、いくつかの不在着信。
電話をしてきたのは……
──ガラッ
教室のドアが勢いよく開き、見ると……何件もの不在着信をいれた奴。
「……みんな、外にいるよ?」
「サボり。律果も、サボろーぜ」
「優」
律果は、そっと近づいて、俺の頬にそっと手を添えた。
「そろそろ、話して。優が様子変なの、ずっと気づいてるんだから」
「……やっぱバレてたか」
どうやら……
律果には、バレバレだったみたいだ。
俺は、俺の頬に触れている律果の手をギュッと握った。
……この手を次握れるのは、いつなんだろう。

