【完】マイペース彼女





家を出て、鍵を閉める。

律果の自転車を出し、自転車を押しながら律果と一緒に帰る。

「優〜」

「ん?」

「……家帰っても暇ぁ」

律果の家は、共働き。

だから、両親ともに、帰ってくる時間はいつも八時過ぎ。

夕飯は、律果が準備してる。


「だから、俺ん家ですればよかっただろ」

「……」

「律果ちゃーん」

「……だってさぁ、なんか、久しぶりだし」

「ふははっ」

「何笑ってるのぉ」

「久しぶりだし? なに」

「……久しぶりだし、その……恥ずかしい、し」

「俺の着替え見ても、照れない奴がなに言ってんだよ」


ほんの少し恥ずかしそうに、頬を赤くしている律果。


「律果の家で、する?」

「今日はダメ」

「はいはい」

「……」


律果の家に着き、俺は自転車をいつもの定位置に戻した。