夏休みが終わって、新学期。
新学期が始まって、すぐに、文化祭が始まろうとしている。
「律果ぁ、これ一緒に買いにいこー」
「いいよぉっ!」
まぁ……去年もそうだったけど、
お人好しの性格で、頼りやすい律果はもう、いろんなことを頼まれまくり。
買い出しとか……前に、ペンキも頼まれてたくせに。
俺は小さくため息をつき、その会話へと入った。
「その買い出し、俺と律果で行くわ」
「ぇっ?!」
「律果となら毎日一緒に帰ってるし。な、律果」
「う、うん……」
「ぁ、で、でも……」
「?」
「だ、だったらさ、あたしと2人で行こうよ、相沢」
は? 俺?
さっきまで、律果に頼んでたじゃねーか。
「そういえば、律果他のものも頼まれてるみたいだし、ね?」
「ぁー……」
まぁ、律果の負担を考えれば、俺はいいんだけど……。
チラッと律果の方を見ると、ムーッとしてる。