「はい、俺の勝ち」 「……ずるい」 「なに聞いてもらおっかなぁ〜」 「……」 顔を真っ赤にしてる律果を見て、優しく微笑む。 「律果」 「な、なに?」 「決めた、聞いてもらうこと」 そう言うと、俺と目を合わせる律果。 そんな律果の頬に、そっと手を添える。 「キス、させて」 「……バカ」 ゆっくりと、顔を近づけて、 優しく、唇を重ねる。 夏の夜の海で、 砂場に座りながら、 君とキスをした。