「ぁ、これ新刊ー?」
「読むか?」
「読むー」
律果はそう言って、本を取り出しベッドにダイブして読み始めた。
ここでかよ。
苦笑いしながら、律果のそばに数学のノートを置いた。
「ねぇ、優」
「ん?」
「優は、なんであたしを彼女にしたの?」
「は?」
「だってぇ、あたし、わがままだし、”マイペース姫”なんて呼ばれてるし」
「……さぁ?」
「さぁって……」
ほんとは……言えるけど、恥ずかしいだろーが。
不満な顔をしながら、読み進める律果。
……俺は、
わがままで、口悪くて、イタズラ好きだけど、
それでも……
本当は、
不器用で……。
時々見せる笑顔が可愛いくて。
そんな律果だから、
俺は惚れたんだよ。

