俺は、家の前で自転車を止める。
「あ、ありがとう」
「いえいえ」
「……その、」
「つき合ってください」
俺はそっと手を差し出した。
目を丸くする、西川。
「……手、とらないかもよ?」
「ん? 取ってもらえる自信あるから、だしてんだけど?」
だって、お前は……
冗談で「好き」なんて、言う奴じゃないだろ??
「……バカ」
西川は、そっと、俺の手を握った。
その手をグッと引っ張り、そのまま抱きしめる。
「ちょ、ちょっと……」
「お前……ちっさ」
すげぇ、ちっせぇ。
ってか、細すぎ。
「うっさい」
そう言いながらも、顔を真っ赤にしている西川。

