「…スマナイ…」
さっきより落ち着いた彼は静かに謝った
「え?」
「いきなり押し倒したりして…痛かっただろ…」
確かに痛かったケド…
あの強い光で私を睨んだ瞳を思い出す
あの瞳の奥で、何かに怯えていたような…そんな気がしたんだ
「いや、私も悪いよ…寝てるとこ邪魔しちゃったしね」
そんなこと言えるはずもなく、適当に誤魔化した
「気にしてない…ソレより…手首見せてみろ」
ギグ!
何とか誤魔化しきれたと思ったら今度は手首?
「な…何で?」
「さっきから手首を隠していることは気づいてるんだ…さっさと見せろ」

