放課後、靴箱に行くと


芹沢君がいた


バチッ


目があった


「あ…」


声を掛ける暇もなく


芹沢君は私を見るなり走り去ってしまった


「あっ!ちょっと…」


私は急いで靴を履き


外を出ると


彼の姿はなかった


……


…私が遅いのか…?


でも、校門まで結構距離あるよね?


芹沢君…


足早かったんだね


スゴいな


感心して


ボーっと突っ立ってる私を


周りの人は変な目で見ていたことに


気づかなかった