「…ほっといてくれないか…」


そう言うと彼は



去って行った


あの時みたいに



どうして?



どうして彼はこんなにも



拒絶するんだろ


…人との関わりを恐れているのだろう…



周りの視線が痛かった


道のど真ん中で言い合いしてたんだもん


当たり前だ


いつもなら恥ずかしくて…ソソクサとその場から立ち去って


…周りにどう思わたかな…


…変な人って思われたらどうしよ…


…変な噂流されたらどうしよう…


そんなこと考えながら学校に向かうだろう


でも今は


視線とか気にならない


恥ずかしさもない


ただ


周りにどう思われるより、彼に嫌われるほうがもっと嫌だと


…思ったんだ…