翌日、親友の赤坂ユニ(あかさかゆに)に昨日のことを話した

…抱き締められた以外は


彼女は綺麗な栗色の髪を綺麗に巻いてクリッとした大きな瞳が特徴

美人で告白されるのもしょっちゅう


背も170以上あり、モデルみたい

勿論、イケメンな彼氏もいる


昼休み何時も彼氏のところに行って…ラブラブなんだ


「それ、芹沢希流亜(せりざわきるあ)でしょ?」


ユニは彼を知っていた


「きるあってどんな漢字?」


「希望の希に流れるに亜で希流亜」


…希流亜…


「…綺麗な名前だね…」


「そう?女みたいな名前じゃん」

「知り合い?」


「違うわよ…最近転校してきたけど…アイツこの辺じゃあ有名だから…アンタ鈍いもんね、ソーユーの」

……あ!


「あんなに綺麗な顔してちゃ有名にもなるよね!」


うんうん、と頷く私にユニは溜め息をついた


「…確かにルックスめちゃくちゃいいけど、いい噂聞かないし」


「噂?」


「あの左頬の一本傷とか、腕にも傷あんでしょ?アレ、ケンカで出来た傷だとか…」


…………え?


「女癖悪くて前の学校で保険の先生暴力振るって…襲ったとか…父親が暴力団で、風俗嬢に手ぇ出したとか…いろんな噂よく聞くし、皆恐がって近寄らないわよ」






……そ……そんな噂されていたんだ


だから、近づくなって…


「…優しい人だよ…顔や腕の傷は…多分…ケンカしてできた傷じゃないと思う…」


あの…寂しそうな瞳


とてもそんなことするような人には見えなかった


「何でそう言いきれるの」


「勘」