「…俺が恐くねぇの?」



「え?恐いって言うか…」


自然と彼の左頬の傷に手を添えた瞬間、彼の悲しさが伝わってきた…


―彼は闇を抱えてる―


―悲しい闇を―



ハッ


頬の傷を撫でていることに気づき、慌てて手を離すと目を見開いて私を見ていた彼がいた