「・・・もう送られてきてる・・・。」

朝、目が覚めると俺のベッドの隣には大きな箱。

「鍵開けやがったな。」

扉を睨みながらちっと舌打ちしてもう一度大きな箱を見る。

箱の中にはおそらく昨日連れてくると言っていた新しい女が入っているはずだ。

(いつも思うけど扱いが酷いよなー)

暴れないようにおそらく薬を盛られてるはずだ。

「・・・」

とりあえず箱から出してあげないと体がきついはず・・・

体を伸ばして入れる大きさの箱ではない。

俺はベッドから降りると、箱の蓋を開けた。



そこにはー・・・

ストレートの綺麗な黒髪を腰辺りまで伸ばしている女性が、眠っていた。

肌は白く、頬には涙の跡が残っている。

(泣いたのか・・・)

俺は女性をお姫様抱っこすると、さっきまで寝ていたベッドの上にそっと寝かせた。

(泣いたのかって泣くに決まってるな)

無理やり連れて来られるのだから。

彼女をちらりと見る。

おそらくそろそろ目が覚める頃だろう。


・・・起きた彼女は一体どんな反応を見せるだろうか??