"好き"、と言って下さい



「嫌です」


「俺さ、再来月誕生日なんだよね」


再来月!?

・・・・・・先の先じゃん。


「違う女の子に頼んで下さい」


別にわたしじゃなくても・・・


「楓ちゃんがいいんだ」


「お断りします」


「なんで?」


なんでって・・・



「・・・先輩はタラシだからです」



「俺、タラシ!?まぢ!?」


「はい」


先輩は完璧なタラシです。