私は、兎に角必死に走っていた
土方や、総司を探して走ったが、どうやら道に迷ってしまったらしい
「うぅ…としぞー、へーすけー、そー、どこだぁ」
泣くのを必死に堪え、前も見ずにひたすら進む
そのときだった
ぼすっ
「いた…」
なにか、大きなモノにぶつかった
「いたた」と、涙目で鼻を抑えていると、ずっと探していた人の声が聞こえた
「鈴檎?こんな所でなにしてるの?」
「うぅ…総、平助おいてきちゃった…化け紅葉に食べられちゃう…どうしよう」
私は、総司の着物をぎゅっと握りしめて必死に訴えた
そんな私の尋常じゃない顔に、総司はなにかを悟ったらしい
「よく言えたね…じゃあ、平助を助けにいこう」
そう言って、目を細めて、私の頭を優しく撫でてくれた
それで落ち着いた私は、冷静さを取り戻す事ができた
「鈴檎、平助と何処ではぐれたの?」
総司の質問に、首を横にふる
私をみて、「ふぅ…」と息をはく
「じゃあ、そこらへんを探してみようか」
「うん」
「今度ははぐれちゃだめだからね」
「うん」
私は、総司のすぐそばに引っ付いた
そして、平助を探しに、歩きだした


