「土方さーん、そーじー、いるかー」


どうやら、稽古の休憩中らしい


「てめぇら、暇人でいいな」

手拭いで汗をふきながら、表れたのは、ヒジキさん……ではなく、土方さん


「歳三、総は?」


「ああ?知るか」


くそみたいに役に立たない土方を無視して、平助と辺りを探す


すると、


「あっ!総司っ、話があんだよ」


平助が、井戸から帰ってきた総司を呼ぶ



「なに、平助。俺、そんなに暇人じゃないんだけど」

と、いってこちらにきた


いくら私が暇人だからって、そんな嫌みを言わなくてもいいじゃないか


つくづくやなやつぅ〜


私が心の中で悪態をついている間に、平助が紅葉狩りについて説明していた


「チッ…しょうがねぇから、つきあってやるよ」



と言いながら、あからさまに呆れた顔をする土方


「へぇ…紅葉狩りねぇ……紅葉狩りといったら、最近化け紅葉の噂で持ちきりだよね」

総司の言葉に、土方が反応した


「化け紅葉なんざ信じてんのか?てめぇら、ガキだな」


そう言ったあと、「ふっ」
と笑うのが、最高に腹立つ


平助も、感にさわったのか

「じゃあ、土方さんは化け紅葉が本当にいたらどおすんだよっ!!」


と、言う


すると、土方はばかにしたようにニヤッと笑った


「そおだなぁ…デコに肉って書いて、京の町を逆立ちで一周してやるよ」


その言葉にいち早く反応したのは総司だった


「土方さん、言いましたね」


「ああ、いった」


「絶対守ってくださいね」



「ああ、化け紅葉をこの目でみたらな」



こうして、男の約束を交わしたのであった


まあ、それはおいといて、話を本題にもどす


「じゃあ、紅葉狩りは明日だからなっ!!」


「あぁ」

「りょーかい」



こうして、使命をはたした平助と私は、明日が来るのを楽しみに、解散した



明日、総と仲直りしよ


私は、密かにそんな事を考えるのであった