翌日

天気は快晴で、風も心地よく吹いている、絶好の紅葉狩り日和だ


「よおし!!皆集まったな。出発するぞ」


勝太の掛け声に、門の前に集まった者たちは一斉にあるきだす


なぜか、佐之助と新八は、大量の酒を持っていたが、あえてふれないでおこう


こうして、紅葉が綺麗な河原につくと、早速宴を始める佐之助、新八


そして、そんな二人につられて、皆も次第に宴に巻き込まれていく


結局、まだあまり紅葉を見ていないのに、どんちゃん騒ぎだ


呆れた私は、少し皆から離れて紅葉を見ることにした

一人、スタスタ歩いていると、後ろから平助がひょこひょこついてきた


「おい、鈴!どこいくんだ?」


「ちょっと、散歩」


すると、平助は妙に真剣な顔つきになった


「なぁ、今から化け紅葉探しにいかねぇか」


至極真剣にいう平助に、笑いが込み上げたが、グッと抑えた


化け紅葉を信じるなんて、平助もガキだな


まあ、私もガキだけど


私が、心の中で悪態をついていると平助な真剣に自分の考えを語りだした



「俺、思うんだよ。鈴みたいな幽霊が存在するなら、妖怪の一匹や二匹いてもおかしくないんじゃないかって」


あまりにも真剣な平助に、こっちまで真剣になってしまう


「うん。じゃあ、怪しいところを回ってくるか」


私が、化け紅葉探しに参戦すると聞いて、嬉しそうに笑う平助


「おう!!俺から離れんなよっ」


そんなこんなで、私と平助は、化け紅葉を探しにいった