そんな素直じゃないわたしに、優しく笑いかける山南
そして、すっと立ち上がると
「では、そろそろ」
と言って、湯飲みをもってどこかにいってしまった
「ふん!私は悪くない」
総司とのけんかの内容は、実に子供じみたことだった
遡ること三日前
私は、平助と縁側で団子を食べていた
「この団子おいしい」
私が言うと、平助は嬉しそうに笑った
「だろ!!また買ってきてやるよ」
そんな感じで、モグモグ二人で団子を食べていると
「平助、俺のはないの?」
背後から、突然ニコニコの総司がでてきた
「え?そ、総司のか?」
平助は、突然の総司の登場に焦っていた
多分、二人分しかないのだろう
「私と平助のしかないの。総は稽古でもしてきな」
私は、自分の団子をとられるのを恐れて、総司をしっしっとはらった
すると、一気に不機嫌になる総司
すると、総司は意地悪く笑った
「そんなに平助が好きなら、恋仲にでもなれば」
そのとき、総司の言葉に酷く胸がいたくなった
なんでだかわからないけど
「……なんでそう言う事いうの?」
やっと絞り出した声で言うと、総司はまた笑った
私、この笑顔嫌いだ
「だってほんとのことでしょ?」
その言葉に、我慢できなくなった私は、
「総の馬鹿!!だいっきらい!!」
と叫んで、そのままその場から逃走したのだった
いま思えば、平助もそのままにしていた
平助に、今度謝ろう
総司には、謝ってやんないけど
そんな事を思って、縁側で足をプラプラさせていると
「鈴、この前はその……」
平助が気まづそうにこちらに歩いてきた


