新八と佐之助がここにきてから一ヶ月ほどすぎた神無月
風もすっかり涼しくなり、木の葉も綺麗に色づいてきた
そして、試衛館はというと変わらずいつも騒がしい奴らが騒いでいた
秋が近づいているのか、試衛館の庭の木も、すっかり色づいていた
「少し肌寒くなってきましたね」
「私は、寒くないけどね」
山南との、縁側での茶会も変わらず続いていた
山南曰、最近は少し肌寒いらしいが、暑さ寒さを感じない亡霊にとって、その感覚は全く理解出来なかった
先程稽古が終わったらしく、まだ山南の額には汗が滲んでいた
最近は、こうして私をまともに相手にしてくれるのは、山南と平助くらいだ
土方も勝太も、稽古に明け暮れていた
そのお陰で、そうとう腕は上がったが
そして、新八、佐之助は稽古をしてるか吉原にいくかで、たまにあうくらいだ
平助に関しては、時間を見つけては私の所にきて
『美味しい団子かってきたんだっ!!』
『美味しい饅頭かってきたんだっ!!』
『美味しい餡蜜かってきたんだっ!!』
と、向日葵のように笑って、なにかと食べ物をもってくる
そして総司とは、この前けんかしてから話していない
「あれから、沖田君とは仲直りしましたか?」
「してない。総があやまらないから」
私の言葉を聞いて、「ふふ」と上品にわらう山南
「まぁ、二人とも素直ではないですからね」
「総はともかく、私は素直だ」


