平助は、あからさまに顔を歪めている
きっと私も、おんなじような顔をしてるだろう
こんな騒がしい奴等がふえるなんて、たまったもんじゃない
只でさえ騒がしいのに
すると、ぽんと勝太が手をたたく
「では、明日はトシもくるだろうし、詳しい自己紹介は明日にしよう」
勝太の提案に、二人は頷く
「そおだな」
「おう、明日またくるぜ!!」
そう言って、ズカズカ歩いて帰っていく二人
「なんだよ、あいつら。人の事ちびちびいいやがってっ」
頬を膨らましながら怒る姿は、まるで河豚のようだ
すると、さっきまで静かに聞いていた総司が面白そうにクスクスわらった
「あんな人達が試衛館にきたって土方さんが知ったら、どうなるんだろうね」
「「たしかに」」
総司の言葉に、私と平助は同じことを思う
きっと、額に青筋をうかべ、整った口を最高にひきつらせながらも、勝太の手前、あまり反論する事もできず……
その姿を想像すると、笑がこみあげてきた
ふと顔を上げると、総司と平助も同じことを想像したみたいで笑をこらえていた
これは、ちょっとだけ明日が楽しみだな


